翻訳機の中には、翻訳機能だけでなく、Wi-Fiルーター機能を搭載したものがあります。
そこで、ポケトーク(POCKETALK)に「Wi-Fiルーター機能はついているのか?」気になるところですよね。
- ポケトークにWi-Fiルーター機能はない。
- Wi-Fiルーター機能付きの翻訳機は別途料金がかかる。
- 翻訳機を選ぶには翻訳機能や性能に注目すべき。
でも、ポケトークにルーター機能は搭載されていないので、ルーター代わりに使うことができません。
他社の翻訳機には、ルーター機能が搭載されているものもありますが、別途通信料がかかったり、通信容量に制限があります。
なので、翻訳機についているルーター機能は、メインとして使うには料金が高くなるので、あくまでもサブ的な機能として考えた方が良いですね。
ポケトークは「カメラ翻訳機能」や「AI会話レッスン機能」など、翻訳に役立つ機能が充実しています。
しかも、ポケトークグローバル通信2年モデルは、本体価格に通信料も含まれているので、2年間使い放題です。
Wi-Fiルーター機能はありませんが、翻訳機としては高性能なので、ポケトークのある生活を始めてみましょう!
なぜポケトークにルーター機能がないのか?
ルーター機能を搭載している翻訳機もいくつかあるので、ポケトークが技術的にルータ機能を搭載出来ないわけではありません。
ポケトーク(POCKETALK)にルーター機能がないのは、翻訳機としての機能(翻訳精度、翻訳スピード)に特化しているからです。
また、ポケトークにルーター機能を搭載すると、
- データ通信量が超過する。
- バッテリーの消費が激しい。
- 通信環境が不安定になる。
といったデメリットがあるからなんです。
データ通信量が超過する
ポケトークが1日に使える通信量は、100MB(メガバイト)です。
100MBを超えると、速度制限になってしまうので、データ送受信に「最大128Kbps」までしかスピードがでなくなってしまいます。
スマートフォン大手3大キャリア(docomo、au、SoftBank)の場合、通常の速度は「下り100〜200Mbps、上り30〜60Mbps」くらいの速度です。
なので、「128Kbpsという速度」を通常の速度と比べると、「下りが1,100分の1、上りが300分の1」というくらい差があります。
ポケトークで翻訳するだけなら、1日100MB使うことはほとんどありません。
ですが、ポケトークにWi-Fiルーター機能があった場合、ポケトークを経由してタブレットやノートパソコンをインターネットに接続して使うと、すぐに100MBを超えてしまいます。
もし、ポケトークにルーター機能が搭載されたら、別途通信する料金が必要になるので、ユーザー(利用者)の費用負担が少なくなるようになっています。
バッテリー消費が激しい
ポケトークのバッテリーは、バッテリーが長持ちするモバイルルーター(ポケットWi-Fi)と比べると、バッテリー容量が少ないんです。
バッテリー容量 | |
---|---|
ポケトークW | 2,200mAh |
ポケトークS | 1,200mAh |
ポケトークS Plus | 1,550mAh |
Pocket WiFi 701UC | 5,350mAh |
Speed Wi-Fi NEXT WX04 | 3,200mAh |
Speed Wi-Fi NEXT WX05 | 3,200mAh |
バッテリー容量の大きいPocket WiFi 701UCと比べてみると、ポケトークWの2倍以上あるので、長時間インターネットに接続していられます。
ポケトークにルーター機能があったとしても、このバッテリー容量だと、モバイルルーターのように長時間使うことが出来ません。
なので、ポケトークにルーターとしての役割を搭載するよりも、翻訳機としての機能や性能に力を入れているんです。
通信環境が不安定になる
モバイルルーター(ポケットWi-Fi)は、モバイルルーターとしての機能がメインなので、「通信速度」や「通信環境」が不安定になることはそれほどありません。
ポケトークにルーター機能を搭載したとしても、メインの機能は翻訳ですから、同じような状況になる可能性が大きいですね。
何でもそうですが、たくさん機能があれば良いというわけではなく、それぞれの特徴を生かしたものを選んで使っていくべきだと思います。
Wi-Fiルーター機能付き翻訳機の種類
翻訳機でルーター機能が搭載されているのは、
- Mayumi3
- eTalk5
- World Speek
- langogo
といった翻訳機があります。
Mayumi3
さくらネットから販売されているのが「Mayumi3」という翻訳機です。
Mayumi3の価格は「30,000円前後」で「ルーター機能」を搭載していますが、グローバル通信SIMを利用する場合は、別途通信料が必要になります。
- 完全従量制「1MBあたり0.015ユーロ」、日本円に換算すると約1.8円。
- 1日定額「24時間200MBで3.49ユーロ」、日本円に換算すると約417円。
- 1日使い放題「24時間容量制限なしで9.99ユーロ」、日本円に換算すると約1,193円。
ポケトークのように2年間使い放題ではなく、使用するデータ容量によって料金が違います。
1日使い放題プランでも1,000円以上するので、ルーター機能を使い過ぎると、通信料金が高くなってしまいますね。
eTalk5
ポケトークの強力なライバルとも言われているのが「eTalk5」です。
専用のグローバル通信SIMがセットになって「10,000万円前後」で、ルーター機能も搭載されているので、とても安い価格設定になっています。
ただ、専用グローバル通信SIMの通信容量は、2年間で翻訳100,000秒分という制限があるので、約28時間しか使えないんです。
通信容量を超えた場合は、通信するためにチャージ(2GBチャージすると、通常価格約15,000円)する必要があります。
なので、eTalk5でルーター機能を使用すると、すぐに通信容量が超過してしまいますので、あくまでサブ機能として考えるのが良いですね。
World Speek(ワールドスピーク)
据え置き型の翻訳機でも有名なキングジムが販売しているのが「World Speek(ワールドスピーク)」です。
World Speekにも「ルーター機能」が搭載されていますが、グローバル通信SIMに通信容量の制限があります。
なので、通信容量の制限を超えると、別途チャージ手数料が必要です。
- グローバルSIM2年(1GB) 11,000円(税込)
- グローバルSIM2年(3GB) 27,500円(税込)
- 国内専用SIM2年使い放題 33,000円(税込)
ですので、World Speekの場合も、ルーター機能としてはサブ的に使うのがおすすめですね。
Langogo
クラウドファウンディングによって誕生したのが、翻訳機「Langogo」です。
Langogoにもルーター機能が搭載されています。
ルーター機能を利用する場合は、データプラン1日あたり300円(上限300MB)の料金が必要です。
Langogoをルーターとして2、3日使う場合は問題ありませんが、月額に換算すると約9,000円になってしまうので、ルーター機能を使う頻度が多い場合は、モバイルルーターの方がおすすめですね。
まとめ(ポケトークのルータ機能について)
ポケトーク(POCKETALK)のルーター機能について解説してきました。
ここまで紹介してきた「ルータ機能搭載の翻訳機」は、インターネット通信で消費するデータ容量によって、別途通信料が発生する料金システムになっているのがほとんどです。
なので、翻訳機を選ぶのであれば、ルーター機能が搭載されているかではなく、翻訳機能に注目していくべきだと思います。
ポケトークは翻訳機能が充実していますし、「翻訳精度も高く」、「翻訳スピードも速い」ので、機能的にも料金的にもおすすめできる翻訳機です!