ポケトーク(POCKETALK)は「ポケトークS」と「ポケトークW」の2機種があるんですけど、正直どっちを買えば良いか迷っちゃう人も多いのではないでしょうか?
そこで、ポケトークSとWの機能やスペックなど、何がどう違うのか比較してみました。
- 翻訳に関する精度や対応言語は同じ。
- ポケトークSとWでは使える機能が違う。
- これから買うならポケトークSがおすすめ。
ポケトークSとWでは、機能やスペックに違いはありますが、翻訳の精度に関しては同じです。
翻訳精度が同じでも、使える機能には大きな違いがありますし、長期的に使うことを考えたら間違えなくポケトークSがおすすめです。
ポケトークSには、カメラが搭載されているので、撮影した写真の文字や文章を翻訳できる機能があります。
また、英語や中国語を勉強したい方は、AI会話レッスン機能を使って、自分のペースで学習することもできます。
値段だけみるとポケトークWの方が魅力的ですが、これから買うならポケトークSがおすすめですね!
ポケトーク(POCKETALK)SとポケトークWを選ぶポイント
ポケトーク(POCKETALK)SとポケトークWは、どちらの機種も「翻訳精度」や「対応言語」は同じです。
なので、6つの選ぶポイントを紹介していきましょう。
比較する項目 | ポケトークS | ポケトークW |
---|---|---|
価格 | ||
バッテリー | ||
機能性 | ||
通信環境 | ||
デザイン | ||
発売日 | 2019年12月 | 2018年9月 |
価格やバッテリー重視ならポケトークW、機能性や操作性など使い勝手を重視ならポケトークSがおすすめです。
ただ、個人的に最も重視すべきだと思うのは「発売された日」です。
ポケトークはサポートが終了すると、翻訳機能などサービスを利用できなくなてしまいます。
なので、長く使い続けたい方は、ポケトークSがおすすめですね!
ポケトーク(POCKETALK)SとポケトークWのスペック(仕様)
ポケトーク(POCKETALK)SとポケトークWのスペック(仕様)を比較してみました。
仕様の項目 | ポケトークS | ポケトークW |
---|---|---|
ディスプレイ | 2.8インチ | 2.4インチ |
タッチ操作 | 対応 | 対応 |
重さ | 約75g | 約100g |
本体サイズ | ||
幅:53.8mm | 幅:59.8mm | |
厚み:11.5mm | 厚み:15.8mm | |
高さ:91.6mm | 高さ:110mm | |
カメラ | リアカメラ800万画素 オートフォーカス | 非対応 |
OS | Android OS 8.1カスタマイズOS | |
Bluetooth | Bluetooth4.2 | Bluetooth4.0 |
SIM | eSIM(内蔵SIM)nanoSIM(SIMスロット) | |
データ通信方式対応周波数帯 | 3G[W-CDMA] 1/2/5/6/19 | |
4G[FDD-LTE] 1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28b | 4G[FDD-LTE] 1/2/8/18/19/28b | |
[TD-LTE] 38/39/40 | 非対応 | |
Wi-Fi対応周波数 | IEEE802.11a/b/g/n2.4GHz:1~11ch5GHz:5.2GHz(W52)、5.3GHz(W53)、5.6GHz(W56) | IEEE802.11a/b/g/n2.4GHz:1~14ch5GHz:5.2GHz(W52) |
英会話レッスン機能 | 対応 | 非対応 |
現地換算計算機能 | 対応 | 非対応 |
現地時刻表示機能 | 対応 | 非対応 |
バッテリー容量 | 1200mAh | 2200mAh |
充電端子 | USB Type-C |
ポケトークSとポケトークWの比較表には、たくさんの項目があって、何が違うのか分かりづらいですよね。
メイン機能である「翻訳精度」や「対応言語」に関しては、AI+クラウド(インターネット上)のシステムを利用しているため、どちらの機種も違いはありません。
なので、ポイントとしては、
- カメラ搭載
- バッテリー
- データ通信方式・対応周波数帯
といった3つの仕様に絞って比較していきましょう。
8MP(メガピクセル)カメラ搭載
8MP(メガピクセル)のカメラが搭載されたことで、画像翻訳ができるようになりました。
レストランのメニューが外国語だと、注文する時にすべてポケトークで会話するのもなかなか大変です。
会話がうまくできないことで、好きなものを注文できないかもしれませんよね。
ですが、ポケトークSのカメラ翻訳機能があれば、そういった心配はなくなりますね。
バッテリー容量(電池持ち)
ポケトークSは、サイズが小さくなったこと、重量が75gと軽くなったことによって、ポケトークWよりもバッテリー容量(mAh)が小さくなってしまいました。
ですが、「ポケトークS」と「ポケトークW」どちらも使った経験からいうと、ポケトークSの方がバッテリーの消費が早いですが、1日充電しないで使うことができます。
なので、ポケトークSでも、あまりバッテリー残量を気にせず使うことができます。
なので、バッテリーの持ちがすごく気になるなら「ポケトークW」が良いと思いますが、スマートフォンのように寝る前に充電するくらいでも平気なら「ポケトークS」の方がおすすめです。
データ通信方式・対応周波数帯
ポケトークSの「データ通信・対応周波数帯」は、4G「FDD-LTE」の周波数帯が多く「TD-LTE」の周波数にも対応しています。
FDD-LTE(Frequency Division Duplex Long Term Evolution)は、「ドコモ」、「au」、「ソフトバンク」といった電話会社が使用している携帯電話通信方式のひとつです。
周波数帯は、「バンド1〜バンド32(band1〜band32)」の低周波帯を使用しています。
TD-LTE(Time Division Duplex)も、FDD-LTEと同じ携帯電話通信方式のひとつで、周波数帯が「バンド34〜バンド44(band34〜band44)」の高周波数帯を使用しています。
周波数帯 | |||
---|---|---|---|
高周波数帯 | 4G (TD-LTE) | ◎ | ー |
低周波数帯 | 4G (FDD-LTE) | ⚪︎ | ⚪︎ |
低周波数帯 | 3G (WCDMA) | △ | △ |
ポケトークSは、4G(TD-LTE)はエリアがそれほど広くないので、混み合っていたり繋がりにくい場合は、4G(FDD-LTE)を使用します。
さらに、4G(FDD-LTE)が繋がりにくい場合は、3G(WCDMA)を使用するので、ポケトークWよりもポケトークSは通信しやすいですし、通信スピードにも違いが出てくるということです。
なので、ポケトークSの方が、インターネット通信が途切れにくいですし、電波状況によるバッテリー消費も少なくおさえることができます。
ポケトークSとポケトークWの機能を比較
「ポケトークS(POCKETALK S)」と「ポケトークW(POCKETALK W)」の機能面を比較してみました。
ポケトークSとポケトークW機能の違い
ポケトークSとポケトークWは、どんな機能の違いがあるのか見ておきましょう。
機能の違い | ポケトークS | ポケトークW |
---|---|---|
カメラ翻訳 | ⚪︎ | ー |
AI会話レッスン | ⚪︎ | ー |
現地換算計算 | ⚪︎ | ー |
現地時刻表示 | ⚪︎ | ⚪︎ |
ポケトークSとポケトークWの機能の中で、最も大きな違いはカメラ翻訳です。
カメラで撮影した写真の文字や文章を自動で認識し、設定してある言語に翻訳してくれる機能です。
海外旅行へ行くと、街の中にわからない文字や文章であふれかえっているので、毎回通りすがりの人に聞くのも大変ですよね。
ポケトークSなら、カメラ翻訳機能を使えば大抵のことは解決できるので、かなりおすすめな機能です。
ポケトークSだけで使える機能の使い方
ポケトークSにしか搭載されていない機能の使い方について解説していきましょう。
カメラ翻訳機能(画像翻訳)機能
カメラ翻訳機能は、ポケトークSで撮影した文字や文章を画面上に翻訳結果を表示してくれる機能です。
また、音声翻訳対応言語なら、撮影した文字や文章を再生して聞くことができます。
ポケトークSのカメラは、
- 800万画素(8MP)
- オートフォーカス機能
- ズーム機能(3倍まで)
というように、高性能なので「手元の書類など近い場所」や「街中にある看板など距離が離れた場所」でも、撮影して翻訳ができます。
なので、ポケトークSのカメラ翻訳を使えば、会話をする必要がなく自分で解決できるので、海外でも効率よく行動が できますね!
AI会話レッスン機能
英語が話せないからポケトークを使う人がほとんどだと思いますが、誰もが自分の力でコミュニケーションがとれる方が良いですよね。
そこで、ポケトークSに搭載されたのが「AI会話レッスン機能」です。
- 空港、飛行機内
- ホテル
- 移動
- レストラン
- 観光
- ショッピング
海外で英語をよく使うシーンごとにレッスンが用意されていて、AI英会話レッスン機能をすべて理解すれば、日常会話程度の英会話をマスターできると思います。
しかも、ポケトークSのAI英会話レッスン機能は、相手がAI(人工知能)なので、こちらが回答した答えによってAI(人工知能)の返答の内容が違うんです。
なので、本当に会話をしているように英会話を体験できるので、楽しみながら英会話を身に付けられますね!
現地換算計算機能
海外では、言葉だけでなく通貨も違うので「日本円だといくらなのか?」すぐに計算できないことも多いですよね。
ポケトークSの「現地換算計算機能」は、
- 為替(通貨)
- 長さ
- 重さ
- 温度
を「双方向(日本語⇄英語)」に換算できます。
為替に関しては、円、ドルなど160種類の通貨に対応しているので、必要な時にすぐ計算できます。
現地時刻表示機能
ポケットやバッグにポケトークWを入れておくと、間違って押されて誤作動することがあったのですが、ポケトークSには、タッチパネルの誤操作を防止するために「ロック画面機能」が搭載されました。
さらに、ロック画面には、自動で「現地時刻を表示する機能」も追加されたんです。
例えば、日本からオーストラリアへ海外旅行に行った場合、オーストラリアではポケトークSロック画面に「前にいた国の時刻」と「現在いる国の時刻」が自動で表示されます。
なので、どれだけ時差があるかも一瞬で分かるようになっています。
ポケトークSに追加された「カメラ翻訳機能」や「AI英会話学習機能」は使っていて楽しいので、海外旅行がもっと楽しくなること間違いなしです!
ポケトークSとポケトークWのバッテリーを比較
ポケトーク(POCKETALK)SとポケトークWのバッテリー持ちを比較してみました。
比較する 項目 | ポケトークS(1200mAh) | ポケトークW(2200mAh) | ||
---|---|---|---|---|
連続待受時間 | 連続翻訳時間 | 連続待受時間 | 連続翻訳時間 | |
推奨時間 | 約60時間 (約2.5日) | 約270分 (約4.5時間) | 約240時間 (約10日) | 約420分 (約7時間) |
検証時間 (実験結果) | 約120時間 (約5日) | 約300分 (約5時間) | 約264時間 (約11日) | 約450分 (約7.5時間) |
実際に、「連続待受時間」と「連続翻訳時間」のバッテリー持ちを試してみましたが、「検証時間(実験結果)」を見て分かるように、どちらもポケトーク公式HPで記載されている「推奨時間」よりも長くバッテリーが持つことが分かりました。
バッテリー容量が大きい分、ポケトークWの方が「連続待受時間」、「連続翻訳時間」どちらも長くバッテリーが持ちますが、ポケトークSの検証時間を見ると想像以上に長持ちするので、全然問題ありませんね!
ポケトークSとポケトークWのサイズを比較
ポケトークSは、ポケトークWと比べて小さくなりましたが、画面のサイズは大きくなって見やすくなり、操作もしやすくなりました。
ポケトークSとWの正面と背面を比較
どちらも手のひらサイズなので、サイズの違いはあまり感じませんね。
ポケトークSとWの側面などを比較
ポケトークWの方が多少厚みがありますけど、全然気になりません。
ポケトークSには、ボリューム(音量)調整ボタンが付いたので、音の調整がしやすくなりました!
ポケトークS、Wの上部には「スピーカー」と「マイク」が内蔵されています。
ポケトークS、Wの下側にもマイクが内蔵されているので、上下どちらから話しかけても音声認識できます。
「ポケトークS」と「ポケトークW」を重ねてサイズ感をみてみましたが、どちらも手のひらサイズなので、大きさが気になることはありません。
ただ、ネックストラップを付けて首から下げると、25gですけど重さが軽くなった分、ポケトークSの方が首に負担が少なく疲れにくいですね!
ポケトークSとポケトークWの外観(デザイン)
「ポケトークS」と「ポケトークW」それぞれの外観(デザイン)を紹介します。
ポケトークSの外観(デザイン)
ポケトークSは、デザインもスタイリッシュになってカッコよくなりました!
四角い形になったので、手にフィットして持ちやすいですね。
ポケトークWの外観(デザイン)
ポケトークWは丸型なので、ポケトークSと比べると少し大きく感じます。
それでも、手のひらサイズなので片手で十分操作できます。
デザインは、人それぞれ好みがありますが、個人的にはスマートフォンのように四角くなったポケトークSがカッコよくておすすめです!
まとめ(ポケトークSとポケトークWの違い)
「ポケトークS」と「ポケトークW」の違いについて解説してきました。
どちらの機種も翻訳精度に優れていて、言語数も合計82言語(61言語を音声・テキストに翻訳し、21言語をテキストのみに翻訳)に対応しています。
なので、翻訳機としての機能は、どちらの機種も同じなので「ポケトークW」が安く購入できます。
ですが、ポケトークSは、ポケトークWの後継機として発売されたので、新機能も追加されてより進化しています。
なので、両方の機種を使ってみた私からすると、間違えなく「ポケトークS」の方がおすすめですね!